登録したその日につなぎ、翌朝から。
まず1部門、30日で運用を整える。
ChordOne Retention の導入で時間がかかるのは、設定ではなく「社内への説明」と「声のかけ方の合意」です。このページでは、手順そのものと、その2つの進め方をまとめています。
導入は何から始めればよいですか?
会社のメールで登録 → Slack か Google Workspace をつなぐ → 1部門の従業員を取り込む、の3つで翌朝から一覧が動きます。その後、毎朝の一覧と 1on1、振り返りへ進みます。
会社のメールで登録
Google / Microsoft の仕事用アカウントでもログインできます。クレジットカードは不要です。
データをつなぐ
Slack か Google Workspace のどちらか1つで検知が始まります。勤怠 CSV の取り込みだけでも始められます。
部門を選んで開始
従業員は Slack のメンバーから一括で作るか、名簿の CSV を取り込みます。メールが一致する人は自動でつながります。
毎朝の一覧と 1on1
今週のフォーカスを見て、気になる人に声をかけ、対応を記録。フォロー日に効き目を確認します。
振り返り
退職者の退職前の兆候と当たり具合を自社データで見て、閾値の感覚と声をかける順番を整えます。
それぞれの連携に、何が必要ですか?
Slack は権限を持つ人の承認だけ、Google Workspace は管理コンソールでの委任承認、勤怠は CSV の書き出しが必要です。どれか1つで始められます。
| データ | 必要なもの | わかる変化 | 所要時間の目安 |
|---|---|---|---|
| Slack | Slack ワークスペースにアプリを追加できる権限 | 発言量・反応・返信の速さの変化 | 10分程度 |
| Google Workspace | 会社の Google 管理コンソールで委任承認を行える管理者 | 会議・1on1 の減少、メールの活動量、時間外の活動 | 20〜30分程度 |
| 勤怠 CSV | 勤怠システムからの書き出し(人事担当または管理者が取り込み) | 出勤日数・残業の変化、急な休み、退勤の前倒し | 書き出し次第。翌日以降の集計に反映 |
| パルスサーベイ | ChordOne のサーベイを配信(任意) | 勤続意向・ウェルビーイングの回答 | 配信設定に10分程度 |
| 従業員名簿 | Slack メンバーからの一括作成、または人事システムからの CSV | 誰の変化かを名前でわかるようにする | 10分程度 |
「データ連携」画面で接続状況(連携済み・確認が必要・未連携)と最終取り込みを確認できます。直近の取り込みが失敗している場合は「確認が必要」と表示され、対処の案内が出ます。
社員には、何をどう伝えればよいですか?
「何を見て、何を見ないか」「目的はフォローで、評価や処分には使わない」「誰が見られるか」の3点を、導入前に文章で伝えます。透明性が、この仕組みを支えに変えます。
見るもの/見ないもの
| 見るもの(変化の指標) | 見ないもの |
|---|---|
| 発言・反応・返信の量と速さの変化 | 発言やメールの本文 |
| 会議・1on1 への参加の変化 | 会議の内容や議事録 |
| 出勤日数・残業の変化 | 私的な予定の中身 |
| サーベイで本人が伝えたこと | ストレスチェックの個人結果(対象外) |
| 本人の過去との比較 | 他の人との比較・ランキング |
説明の文例(社内向け)
「私たちは、一人ひとりが困っているときに、早めに気づいて声をかけられる会社でありたいと考えています。そのために、Slack や カレンダー、勤怠の量や頻度の変化を、その人自身の以前と比べる仕組み(ChordOne Retention)を〇月から〇部で使います。
見るのは変化の指標だけで、発言や会議の中身は見ません。結果は上司と人事の〇名だけが確認し、評価・処分・異動の判断には使いません。気になる変化があれば、上司か人事から普段の 1on1 の中で声をかけます。「最近忙しいだけ」「事情がある」といったことがあれば、そのまま教えてください。質問や不安は〇〇までいつでも。」
文例は自由に書き換えてください。就業規則やプライバシーポリシーへの記載が必要かは、自社の顧問に確認することをお勧めします。
目的は、本人のための早期フォローです。兆候は「会話を始めるきっかけ」であって、本人に見せて説明を求める材料ではありません。声をかけるときは、データではなく気持ちを聞きます。話し方は 兆候に気づいたあとの 1on1 の記事にまとめています。
最初の30日で、何を整えればよいですか?
1週目に連携と説明、2週目に最初の対応記録、3〜4週目に誤検知の理由づけと振り返り。この順番で、一覧が「自社の言葉」になっていきます。
1週目: つなぐ・伝える
- 会社のメールで登録し、Slack か Google Workspace をつなぐ
- 1部門の従業員を取り込み、メールの一致を確認
- 社内へ説明文を送る(上の文例)
- 一覧を見られる人(上司・人事)を決めて招待する
- 通知設定で、新たに高リスクになった人の通知先を決める
2週目: 最初の一手を記録する
- 気になる人を1人開き、「何が起きているか」の系統を読む
- 「最近忙しいだけ」の人は「様子を見る」で見直す日を決める
- 1人には 1on1 を予定し、対応を記録する
- Slack 未連携で「発言データは集計されません」の人がいれば紐づけを直す
3週目: 誤検知に理由をつける
- 休暇・異動・事情を把握済みの人は「誤検知として非表示」で理由を選ぶ
- 「データ連携の不足・誤り」が続く人は、データ連携画面で状態を確認
- 勤怠 CSV があれば取り込み、勤怠パターンの系統を足す
4週目: 振り返る・広げる
- フォロー日を迎えた対応の「改善・変化なし・悪化」を確認
- 直近12か月に退職者がいれば「振り返り」で退職前の兆候を見る
- 上司と人事で「どの系統が出たら誰が声をかけるか」を決める
- 次の部門を追加するか決める
導入について、よく聞かれること
導入にどれくらいかかりますか?
登録とデータ連携は当日中に終わります。Slack か Google Workspace をつないだ翌朝から「気になる人」が並び始めます。本人の過去との比較が安定するには数週間分のデータが必要なので、最初の30日は様子を見ながら運用を整える期間と考えてください。
社員に事前に説明する必要はありますか?
必要です。何のために、どのデータのどんな変化を見るのか、結果を評価や処分に使わないこと、誰が一覧を見られるのかを、導入前に伝えることをお願いしています。このページに説明の文例を用意しています。
Google Workspace の連携には何が必要ですか?
会社の Google 管理コンソールで委任承認を行う管理者権限が必要です。連携画面に手順を案内しています。Slack だけでも検知は始まるので、Google Workspace はあとから追加しても構いません。